青森県のごぼうの特徴
青森県のごぼうは、日本一の出荷量を誇り、国内出荷量の約4割を占めています。
産地は、太平洋側、夏に「ヤマセ」とよばれる冷たい風が吹く上北地域に集中しており、同じ根菜類のながいもの輪作作物として、また健康野菜として注目されていることなどから、近年、生産が拡大しています。
4~6月に種をまき、9~11月に収穫されたごぼうは冷蔵庫で保管され、ほぼ一年中、安定的に供給されています。
日本一の出荷量を誇る青森県のごぼうは、香りや風味が良く、繊維質が邪魔にならない程度に身が締まり、シャキシャキとした食感が特徴で、高品質なごぼうとして市場から評価を得ています。
ごぼうの年間作業スケジュール
ごぼうの主な産地
三八:五戸町、新郷村、南部町
上北:十和田市、東北町、横浜町、三沢市、六戸町、おいらせ町、六ヶ所村
産地レポート JAおいらせ やさい推進委員会ごぼう部会
日本一の産地として
地域の主力品目であるながいもの輪作作物として導入されたごぼうは、収穫作業の機械化や長期安定出荷が可能となる貯蔵施設の整備により年々作付面積が拡大し、平成27年度の作付面積は460ha、販売額は12.6億円となっています。
平成23年からGAP手法を導入し、生産から出荷において安全・安心の確保に努めています。
日本一の産地としての誇りと責任を胸に、おいしいごぼうづくりに取り組んでいます。
加工品開発で地域を元気に
地元の企業や生産者グループが中心となって、お菓子やごぼう茶など多くの加工品が作られ、農家の所得向上につながっています。地元高校生によるごぼうアイスの開発も行われるなど、ごぼうは地域に強く結び付き、地域を元気にしています。
県産ごぼうを全国へ!
「生産者は生産・出荷で終わりではなく、食べ方まで提案しなければ」と語るのはJAおいらせやさい推進委員会三沢地区ごぼう部会長の織笠光子さん。保存方法やおいしいごぼうの食べ方を教えてくださいました。
ごぼうの一大産地ということで全国規模のテレビ取材を受けることも多く、取材を通じてどんどん人脈が広がり、お付き合いが始まることも多いといいます。
「自分たちが生産するごぼうをより多くの人に食べてもらいたい。」と元気に前向きに取り組む織笠さんの人柄が、どんどん人を惹きつけ、産地を元気にしていると感じました。