青森県のにんにくの特徴
青森県のにんにくは、日本一の生産を誇り、国内出荷量の約7割を占めています。栽培品種は、本県の気候に適した「福地ホワイト」が使用されており、その栽培は昭和37年から田子町で本格的に始まり、その後、水田転換政策により昭和40年代後半から全県に拡大しました。
福地ホワイトは、県外産に比べ、大玉の6片種で、1片が大きく、実がよく締まり、雪のように白いことから、市場等で高い評価を得ています。
6~7月に収穫されたにんにくは、乾燥後冷蔵庫で保管され、1年を通じて安定して出荷されています。
にんにくの年間作業スケジュール
にんにくの収穫作業の紹介(JAおいらせ公式フェイスブック)
にんにくの主な産地
中南:平川市、黒石市、藤崎町、田舎館村
三八:八戸市、田子町、五戸町、南部町、三戸町、新郷村、階上町
西北:つがる市、板柳町
上北:十和田市、七戸町、東北町、六ヶ所村、三沢市、六戸町、おいらせ町
産地レポート JAゆうき青森にんにく部会
国内一のにんにく産地
JAの主な産地は、野菜づくりが盛んな上北地域です。その中でもJAゆうき青森管内の作付面積はH27年産で204.7ha(種子面積含む)、出荷数量は1,310tで、県内トップクラスの生産量を誇り、食後のにおいが気にならない「MILD229(マイルドにんにく)」や「新黒にんにく愛ちゃん」など、独自の商品を作っています。
部会では、北海道への新興産地視察による新しい産地の動きを研修するなど他県産地の動きにも注目しながら生産販売に取り組んでいます。また、新たな加工需要の掘り起こしにも取り組んでおり、加工取扱業者等への視察も実施しております。
にんにくは、9月中旬~10月中旬に種となるりん片を植え付け、翌年6月下旬~7月上旬に収穫します。極寒の中でじっくり育つため、辛みが少なく甘みのある味わいとなっています。
販売への取組
出荷先は、7~8割が関東方面で、他に大阪、名古屋、九州となっています。多方面からの引き合いが強く、市場出荷は元より、契約販売やインターネット販売等を取り入れた販売方法にも力を入れています。
また、高付加価値化を目指し、マイルドにんにくや新黒にんにく愛ちゃんなどの商品開発にも取り組み、有利販売に努めています。
徹底した土づくりのこだわり
JAにんにく部会はエコファーミング認証システムを設定し、徹底した土壌づくりによっておいしくて安全なにんにくを作っています。平成29年現在で部会員は242名、栽培面積は195.6ha(種子面積含む)。関東地方をはじめ日本全国に出荷されています。