青森県のながいもの特徴
青森県のながいもは、作付面積日本一で出荷量全国2位、国内出荷量の約4割を占めています。
品種は、在来種「ガンクミジカ」に由来する首が短く肉付きの良い系統や品種が普及しており、色白で粘りが強くアクが少ないのが特徴で、品質が良いながいもとして全国の市場から高い評価を得ています。
5月に植え付けが始まり、11~12月(秋掘り)と越冬後の3~4月(春掘り)の年2回収穫されます。
各産地には、低温貯蔵庫が整備され、年間を通じて全国に出荷されているほか、近年はアメリカにも輸出されています。
ながいもの年間作業スケジュール
ながいもの主な産地
三八:八戸市、田子町、五戸町、南部町、三戸町、新郷村、階上町
西北:五所川原市、つがる市
上北:十和田市、七戸町、東北町、六ケ所村、横浜町、三沢市、六戸町、野辺地町、おいらせ町
産地レポート JA八戸
県内有数の産地
JA八戸のながいも専門部は部会員が404名、作付面積が248haで県内有数の産地となっています。
JA八戸では、緑肥作物導入マニュアルを作成し、緑肥作物を導入した輪作体系を進めることで生産性の高い土づくりを実践し、おいしくて安全なながいもづくりが自慢の産地です。
平成25年には全国でもトップクラスの規模を誇るながいも洗浄選別・貯蔵施設が完成。1日最大25.5tのながいもを処理できる安定した出荷体制の確立により、首都圏、関西、九州方面等全国に向け周年出荷が行われています。
品質・収量向上へ積極的な取組
品質の良いながいもを多く生産する基本はなんと言っても優良な種苗を使うこと。そのため、JAでは種苗増殖ほを設置し、厳正な栽培管理やウイルス病のチェックを経た優良な種苗の増殖と生産者への供給が行われています。
また、生産者と協力しながらJA独自の系統比較試験や高支柱などの新技術実証試験を実施するなど、消費者の皆さんに喜んで食べてもらえるよう、さらなる品質・収量の向上に向けた弛まぬ努力が続けられています。